はじめてのテクニカル分析 移動平均線にもいくつか種類があります。 移動平均線とは何か、わかり易く解説します。
初心者でもわかるFX取引
移動平均線って何?
 移動平均線とは、過去の一定期間の平均値を、折れ線グラフにしたものです。例えば、5日移動平均線であれば、毎日過去5日間の平均値を記していったグラフということになります。
 下図の水色、赤色、ピンクの線のことを、移動平均線と呼びます。

メタトレーダー4(MT4)のチャートに移動平均線が表示されている

  見方としては、移動平均線が、価格に対してサポートまたは、レジスタンスとして機能しているのか。移動平均線に当たって反発する場合もあるし、また逆もあります。
 移動平均線の上にあるのであれば買い気配が強い、下なら売り気配が強いと言う具合です。また、移動平均線の角度でトレンドを判断する場合もあります。

 移動平均線を使った代表的な取引は、移動平均線ローソク足がを上回ったら買い、下回ったら売りという方法です。

 上のチャート上の移動平均線は、はっきりいって期間の設定が上手くいっていないです。移動平均線にあたって、反発も下落もしていないので、サポートとしてもレジスタンスとしても機能していないですね。

 また、移動平均線は、期間を自由に設定することができます。
 上図の赤色線は期間10、水色線は25、ピンク線は75に設定してあります。見てわかるように、設定した期間が長くなればなるほど、価格の動きにたいして鈍感になっていきます。
 なので、期間を短く設定すれば短期相場方向性を、期間を長くすれば長期相場の方向性をという具合です。
 長期短期は、使うチャートの時間軸に対してなので間違えないでください。5分足であれば、5分という時間軸の中での長期短期なので、判断を間違えないでくださいね。
 移動平均線の設定期間ですけど、楽天証券では初期の数値を、短期で15日、中期で25日、長期で75日に設定されていて、説明をみると、用いられているケースが多いと書かれているので、やはり自分なりに上手く機能している期間を見つけるしかないと思います。

 大事なのは移動平均線が、ローソク足の動きにちゃん同期しているかです。しっかりと移動平均線が、サポート、レジスタンスになるように期間を設定するのが大事なので、そのことを念頭においておいたほうが良いと管理人は勝手に思っています。

 そして、時間軸の違う2本の移動平均線を利用しする方法もあります。グランビルの法則がそれです。 短期線が長期線を上抜けたらトレンドは上と判断して買い。逆に短期線が長期線を下抜けたら、トレンドは下に変化したと判断して売りというぐあいです。
 移動平均線の見方とグランビルの法則については、株のHPの移動平均線だけで利益出る?でも紹介しているので参考にしてみてください。
  移動平均線の弱点は、価格の急騰急落時に機能しない点です。あくまでも平均値なので、突発的な価格変動には、どうしても追随できないのです。

 移動平均線って1種類じゃないって知っていますか?
 下の2本の移動平均線なんですけど、どちらも同じ期間24本(過去24本のローソク足のこと)の移動平均線なんです。ちなみにチャートは、5分足です。 
メタトレーダー4(MT4)のチャートに、単純移動平均線(SMA)と指数平滑移動平均線(EMA)を表示

 上の赤色の線は、単純移動平均線(SMA)と言います。メタトレーダー4(MT4)では、Simpleとなってます。
 単純移動平均線は、本当に単純にただ、期間5日であれば、5日間の価格の平均となります。当日の価格も、5日前の価格も同じ価値があるもとして計算しています。もっと言うと、一ヶ月前の価格と、今日の価格が、同じ価値ということです。
 単純移動平均線の短所は、これから動く価格に重大な影響を及ぼす、直近の価格があまり重要視されない点です。

単純移動平均線(SME)の計算式
 例えば、当日の価格が100円、昨日の価格が150円、3日前の価格が200円、4日前の価格が250円、5日前の価格が300円だった場合、

 (100円+150円+200円+250円+300円)÷5=200円

となります。


 水色の線は、指数平滑移動平均線(EMA)と言います。メタトレーダー4(MT4)では、exponentialとなってます。単純移動平均線と違って、当日の価格と5日前の価格が同じ価値はないとして計算しています。今の価格と、過去の価格を平均化させることで、、直近の価格を重視した移動平均線となります。単純移動平均線の短所を取り除いた、移動平均線といえるかもしれません。

 単純移動平均線と違って、計算式はちょっと複雑になります。実際の数字を使って計算していきます。期間は3日です。
 3日EMAなので、1日目、2日目は存在しないので、EMAの始まり3日目からにまります。
 
日付 価格 EMA SMA
1日目 100円
2日目 150円
3日目 200円 150円 150円
4日目 300円 225円 187円
5日目 250円 237円 200円

 3日目、最初のEMAは、単純移動平均線(SMA)と同じ計算式になります。小数点以下は切り捨てで計算します。

 (100+150+200)÷3=150
 EMAの価格は150円となり、150円をスタートにEMAが始まります。

 4日目、2日目のEMAの計算から、変わります。まずは計算式からです。

 n=期間
指数平滑移動平均線(EMA)の計算式

 この計算式のポイントは、わかりづらいかもしれませんが、当日の価格を2倍にして計算しているところにあります。その分調整として、分母に1日を追加しています。

 小数点以下は切り捨てで計算します。

 2日目
 n=3(期間)
 150(前日のEMA)+2×{300(当日価格)-150(前日のEMA)}÷3+1
 =225

 3日前
 225(前日のEMA)+2×{250(当日価格)-225(前日のEMA)}÷3+1
 =237

 4日目以降はこの繰り返しになります。
 
 これをずっと続けていくと、過去の価格になればなるほど、比率は下がっていきますが、直近の価格の比率は変わらないのです。
 上の表を見てもわかるとおり、指数平滑移動平均線(EMA)と単純移動平均線(SMA)では、けっこう価格が変わってきます。SMAに比べEMAは当日価格に近づいていきます。それだけEMAは直近の価格を重視している移動平均線といえます。

 ちょっとわかりずらい説明になってしまいましたけど、指数平滑移動平均線(EMA)は、単純移動平均線に比べて、直近の価格に過敏に反応する、ということだけ覚えておいてくれれば良いと思います。
 ちなみに管理人は、ローソク足に動きに敏感に反応してくれる、EMAのほうを愛用してます。

 どっちを使うのが正解というのはないので、単純移動平均線と指数平滑移動平均線を使い比べてみて、使い易い方を使ってみてください。上手くサポート、レジスタンスとして機能しているなと感じる感覚は、人それぞれだと思いますので。

 移動平均線は他にも種類があるので、色々探して試してみてください。
 


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