PBRのみで株価が割高なのか割安なのかを判断する場合、1倍が基準になります。
PBRが1倍の場合
- 純資産(1株当たりの資産)が500円で、株価が500円の場合=PBRが1倍
PBRが1倍の時点で企業が解散したとします。解散をすれば当然購入した株(株券)はただの紙切れとなりますが、解散時に行う清算処理(企業が解散した時にその企業が抱える負債を手持ちの資産で返済すること)により、500円が戻ってきます。
PBRが1倍ということは、企業が解散しても投資家は損をすることがないという数字です。ですので、優良株であればPBR1倍の株価が底値となるケースが多いです。
ただし、資産(土地、建物、機械など)は時価ではなく取得価格で計算されている場合があるので、計算上のPBR1倍でも実際のPBRが1倍とは限りません。
PBRが1倍未満の場合
- 株価が400円で1株当たりの純資産500円の場合はどうか
400円÷500円=0.8倍
割安な株であると判断できます。どうして、割安なのかわかりますか?
もし企業が解散をしたら、400円で株を購入したのにもかかわらず、500円お金が返ってくる事になります。財務体質が良くて、PBR1倍割れの株があれば、理論的には損をすることはありません。
どのような状況で1倍割れが起こりえるのでしょうか?
考えられるのは不祥事を起こした場合です。大量リコール、個人情報漏洩、システム障害などです。財務体質さえ問題がなければ、いずれ業績は回復すると考えられるので株を購入しても損をする確率は少ないはずです。当然、株価は安いはずなので、低PBRの企業の株価が上がれば大儲けは確実です。(その後経営理念やコンプライアンス、財務体質が変わらなければ、永久に上がらないでしょうけど)
PBRが1.1倍以上の場合
- 株価が2,000円で、1株当たりの純資産500円の場合はどうか
2,000円÷500円=4倍
割高な株であると判断できます。または、投資家から人気のある株であるとも判断できます。投資家がどのような点が気に入ってその株を購入しているのかといえば、成長性しかありません。M&Aを実施して事業規模を拡大している企業や、売上が倍々に伸びている企業、目立っている企業ともいえます。新興市場の銘柄にこのような高PBR企業が多いです。