PERという指標を使うことで、現在の株価に対しその企業が割安なのかを判断することができます。では、次の場合はどうでしょうか。
同じPERの会社で比較
現在株価500円のA社と、現在1,000円のB社があったとします。2社とも予想1株益は、50円です。ただし、A社の業績は下降しており、B社の業績はうなぎ登りです。
A社
500円÷50円=10倍
B社
1,000円÷50円=20倍
A社、B社とも、上で計算したPERと同じになります。違うのは、ただしの後に書いた業績のことです。あなたなら、A社B社どちらの株を買いますか。この場合は、PERが低く割安だからといってA社の株を購入するのは得策ではありません。A社の業績が下降しているということは、この先株価が下がっていく可能性が高いからです。PERがいくら割安でも株価が下落していくのでは、購入する意味がありません。
B社は業績がうなぎ登りであるのならば、株価は上昇するはずです。PERが割高でも、株価が上昇しているのであればB社の株は、購入する価値があります。成長性のない企業では、PERがいくら低くても割安とはなりません。株を購入して損をするのであれば、いくらPERが低くても、逆に割高となってしまう場合もあります。同業他社のPERを比較する場合は、特にこの点を注意していください。同業他社よりPERが低くても、売上、利益共に伸びていなければ、真の意味で低PER銘柄とは言えません。