はじめての株取引ガイド 信用取引仕組み売買方法を解説 初心者のための信用取引の基本
ノミでもわかる株入門
はじめての信用取引
信用取引というのは、一定の担保(委託保証金)を証券会社に差し入れて、株券や資金を借りて売買する取引のことを言います。委託保証金を預けることで、自分の資金以上の取引が可能になるということです。小資金で大きな資金を動かす事ができることからレバレッジ(てこの原理)取引とも呼ばれています。信用取引の場合は新規の売買に対して『玉を建てる』と言います。『建玉』という言葉は信用取引で必ず出てくる言葉なので覚えておきましょう。信用の影響については以下のページで詳細説明をしています。
信用取引(株と材料)>>信用取組みで見る株価の思惑?
信用指標(株と材料)>>信用指標で市場心理を読む
信用取引というのは、信用取引を考えていない場合でも株の需給バランスを見たり、株価にも実際に影響を与えてくる為、仕組みを知っておく事は大切です。(株価への影響等については、信用取組みで見る株価の思惑?を参考に)
※信用取引の場合は、信用余力いっぱいまで売買した場合
現物取引 信用取引
売買 現金分の取引 自己資金の約3倍の取引
買い→売り 買い→売り
売り→買い
1日の取引 現金余力分 信用余力分
利益 売却代金-買付け代金 (売却代金-買付け代金)×3
決済期限 なし 6ヶ月
損失発生 含み損のまま保有可 追証発生
追加保証金入金の必要有

 ハイリターン
現物取引のメリットは、自己資金より大きい売買力があるため、チャンスを生かすことができればハイリターンを望める点です。例えば自己資金30万で購入の30万円の株が34万円になったとしましょう(手数料などは加味しないで考えて下さい)。その場合、
  • 現物取引:34-30=4万の利益です。
  • 信用取引:34×3-90=12万円の利益です。(3倍で計算します。委託保証金率は各証券会社で確認を)
同じ資金であっても、上記のように利益幅は大きくなります。
『なぜ3倍なんでしょうか?』
証券会社ごとに『保証金率』というものが定められています。ほとんどの証券会社は31%〜33%で設定してある為、100%取引する場合、約3倍の取引になるということから3倍で計算しています。
 下げ相場でも利益を取る事ができる・リスクヘッジ
そして、信用取引の代表的な特徴は、『売り』注文から入れるという事です。ちょっと感覚的に分かりにくいかもしれませんが、最終的に『買い』注文で売買決済を行えば良い取引です。
売り注文とはどんなものかを見てみましょう。

>これから株価が下がると予想(現在30万円)
・売り注文を入れる
・株価が25万円に下がる
・買い注文を入れる

売り注文時:30万
買い注文時:25万

最終的に『売り』『買い』の注文が入っていれば、その差額を利益として獲得する事が可能です。安い時に『買い』を入れて高い時に『売り』を入れてあると同じ事になります。信用取引の場合、証券会社から株を借りて『売り』を建てておいて最終的に買い戻すという方法で差額を受け取る事ができます。その特性を利用して現物株のリスクヘッジとしても使われます。
 塩漬け株など眠っている資産の運用ができる
売却して損失を出すのが嫌で塩漬けになっている株は、株価が上昇しなければどうにもなりません。その場合、資金を眠らせておく事になる為、機会喪失のデメリットも大きくなります。しかし、信用取引の場合、保証金を現金で入れる代わりに代用有価証券を担保とすることが可能なため、塩漬け株もしっかり活用する事が可能です。
塩漬け株は保有のままで、他の銘柄で売買していく事が可能なので、利益を上げていく事も可能です。
 現金もしくは代用有価証券
現金の保証金率は100%です。
代用有価証券の場合、証券会社ごとに現金換算率というものが定められています。これは掛け目と呼ばれており、上限が決められていますが、だいたい80%の掛け目が一般的です。(規制や銘柄によっては変更も有り)
通常、前営業日終値×80%が代用有価証券の担保価値と計算されます。
 最低保証金維持率と追証
信用取引では、担保を預けてのレバレッジ取引のため、担保能力を維持していなければなりません。
>値下がりを見込んで売り付けた株が値上がりしてしまい損失を抱えている
>代用証券が値下がりしてしまい代用有価証券の価値が下がってしまった
以上のような状態の場合に、ある一定の損失額になると『追加証拠金』という、俗にいう『追証』を支払って担保能力の補填をしなくてはなりません。このある一定に定められた数値というのが『最低保証金維持率』という数字です。最低保証金維持率はだいたい30%と定められていると思います。(証券会社で確認して下さいね)
 ハイリスク
自己資金以上の取引ができるため、損失も×3倍になります。また、同様に代用有価証券の担保価値が下がった場合は、追証の負担も大きくなります。
追証については、発生後2日営業日など納入期限が定められているため、資金に余裕がないと難しい取引です。ハイリターンも得られますが、取引する場合は追証の支払い能力の事も考慮しておく必要があります。
>追証を期限内に払えない場合
建て玉の強制決済
代用証券の売却
など、証券会社によって定められた方法で株の決済が行われます。
 手数料
現物取引の際には発生しない金利や貸し株料などの手数料が発生します。
 決済方法
通常6ヶ月以内に反対売買をしますが、以下の方法があります。
  • 反対売買:売り→買い|買い→売り
  • 品受け:買付け代金を支払い、現物株式を引き取り
  • 品渡し:貸付株に現物株を充当
 二階建て取引
代用有価証券と同じ銘柄の買い建てを行うことです。
 保証金
有価証券の目減りリスクを減らすためには、現金での保証金比率を上げることが1番です。また、信用取引枠ギリギリいっぱいの取引は初心者の方にはおすすめしません。余裕のある保証金を心がけましょう。(追証発生時にすぐに対応が可能なくらい)
 委託保証金率は変化する
個別銘柄や全面規制など、相場が過熱した場合には保証金率は引き上げられ、今まで3倍の取引ができたものが2倍しかできなくなったりと変化する場合があります。
今回は、信用取引の基本を見ていきました。信用取引については、株取引の初心者の方には難しいため、証券会社でも株取引などの投資経験を聞かれる場合がほとんどです。仕組みやリスクについては、各取引所や証券会社で詳しい説明を見ることができますので、何もわからないまま信用取引を始めるのはやめて、理解できるようになってから取り組みましょう。
 サイト内関連ページ
※株価はさまざまな要因で動いています。一般的な考えをそのまま取り入れても、思い通りの動きをしない場合も多々あります。こうなれば、絶対にこう動くという材料もありません。いろいろ経験しながら自分なりの株取引のスタイルを作り上げることをおすすめします。必ず自分自身の判断で投資は行いましょう。
はじめての信用取引↑TOP(上)へ
-当サイト利用によるトラブルや損害について一切の責任を負いかねます。ご利用の際は、必ず該当サイトで確認を-