はじめての株取引 TOPIX コア30? トピックス銘柄
ノミでもわかる株入門
TOPIX入門
 
株式投資も慣れてくると気になってくるのが、TOPIX。コア銘柄やトピックス銘柄って、ニュースで耳にするけど何だろうと疑問に思っている方も多いのでは?まずは、TOPIXの区分について理解した後、さらに計算方法なども見ていきましょう。日経225とはまた違った指数の影響がわかるはずです。
東証株価指数(Tokyo Stock Price Indexの略)の事をトピックスと呼んでおり、東京証券取引所で算出を行っている株価の指数を指します。東証一部上場銘柄の時価総額が、どのように変化しているかを見るための指数です。別ページにて日経平均についての解説もしていますが、こちら同様重要指数で、日本市場を代表する指数と言えます。
TOPIXは東証一部上場銘柄の全銘柄が対象となっています。つまり、東証一部に上場すれば(新規及び他市場から鞍替え等含め)、全銘柄が『TOPIX銘柄』になるということですね。その中でも流動性や時価総額などで区分されており、この区分をサブインデックス(TOPIXの補助指数)と呼んでいます。まずは、大まかに分類を見ていきましょう。
 TOPIXとサブインデックス
TOPIXは大きく3のサブインデックスに区分されています。
  • TOPIXニューインデックスシリーズ
  • 東証規模別株価指数
  • 東証業種別株価指数
TOPIX Core30 や TOPIX100 などは、TOPIXニューインデックスシリーズに含まれます。ニューインデックスシリーズの分類は以下の通りです。
TOPIX Core30 TOPIX
100
TOPIX
500
TOPIX
1000
TOPIX Large70
TOPIX Mid400
TOPIX Small
※TOPIX Smallについては、TOPIX1000の構成銘柄とそうでない銘柄が含まれているため2段分けとなっています。
 TOPIX Core30
構成銘柄:30銘柄 大型株
時価総額・流動性の高い銘柄
ニュースなどで耳にする『コア30』というのは、コレ
 TOPIX Large70
構成銘柄:70銘柄 大型株
TOPIX Core30に次いで時価総額・流動性の高い銘柄
 TOPIX Mid400
構成銘柄:400銘柄 中型株
TOPIX100に次いで時価総額・流動性の高い銘柄
 TOPIX Small
構成銘柄:- 小型株
TOPIX構成銘柄から上記のTOPIX500と指数算出対象の銘柄を除いた銘柄
時価総額は 株価×発行済株数 で求める事ができます。最初は何となくで良いので、どのようなTOPIX区分があるかを覚えておいて下さい。また、自分の取引銘柄が東証一部上場銘柄であれば、TOPIX対象銘柄という事になりますが、Core30やLarge70などの区分確認もしておきましょう。Core30については、時価総額・流動性ともに高い銘柄で日本を代表企業の集まりとも言えます。ETFなど投信ではTOPIXはもとよりTOPIXニューインデックスシリーズ Core30連動のものもありますし、物色銘柄など市場全体の動きをキャッチするのに役に立ちますので、銘柄は覚えておくと良いと思います。
参考>>東証 : 構成銘柄 (東証HP内ページ) ※現在リンク申請中
構成銘柄は入れ替え等ありますので、 株価指数構成銘柄の後ろに書かれている日付を確認して下さい。
<ETF:Exchange Traded Funds>
株価指数連動型投資信託受益証券と、ちょっと長いですが証券取引所に上場している投資信託のこと。
TOPIXは一部銘柄全部が対象の数値のため、指数ウェイトの小さい中小型株の動きは把握しにくいですし、どんなセクターが動いているかも分かりません。そこで利用するのが、上記で紹介したサブインデックスです。
株式市場では、常に物色される株は変化しています。大型株など指数にインパクトの大きい株が売られて指数は下落したけれど小型株は逆に買われていたり、また反対に、中小型株から資金が大型株に流れたため、指数が大きく上昇したりする事もあります。また、セクターにしても流れがあり、強気も強気で買われているセクターがある反面、弱すぎセクターもあったりします。
株の銘柄選定は個別で見ていきますが、保有銘柄が規模やセクターの流れに巻き込まれる事もありますし、逆に選定にどんな株が現在物色されているかを見て、新たな買い銘柄が見つかる場合もあります。TOPIXニューインデックスシリーズで大体の規模別の動きを見ながら東証業種別株価指数のチェックもしていくと、東証一部銘柄ではどんな株が物色されているのかわかりますので、慣れてきたらチェックしていくといいと思います。
あと補足ですが、TOPIXサブインデックスはTOPIX銘柄対象ですので、対象外の銘柄については、他市場の指数などで動きを把握していくことになります。日経225や先物、できれば、二部やマザーズ、ジャスダック、ヘラクレスなどの指数などと合わせて全体を見渡すことが理想かなと思っています。
TOPIXニューインデックスシリーズの構成銘柄は永遠に変わらないわけではありません。市場実態を反映させるために年に2回見直し時期が決まっています。
 時期
・定期入れ替え(追加・除外)
  ┣基準日:12月第三金曜日
  ┣公表日:1月第一営業日
  ┗実施日:1月最終営業日

・定期追加(追加のみ)
  ┣基準日:6月第三金曜日
  ┣公表日:7月第一営業日
  ┗実施日:7月最終営業日

定期入れ替えの際、上場後の期間(東証以外の他取引所含む)が6ヶ月未満の銘柄は、選出対象外となり、7月定期追加時に追加されます。思惑などで株価が上下する場合もあるので、年に2回のこの時期については、覚えておきましょう。
 算出方法
日経平均株価の場合、225銘柄の平均株価を算出しています。また、TOPIXの場合は東証一部銘柄の全銘柄が対象となります。
日経平均株価
みなし50円換算した225銘柄の株価の合計÷除数

TOPIX
(本日の東証市場第一部の時価総額 ÷ 基準時価総額) × 基準値
基準値:TOPIX=100 サブインデックス=1000
通常見るTOPIX数値は、全銘柄対象の全体数値なので、基準値は×100
 どのような影響を受けやすいか
TOPIXと日経平均は、その計算方法により影響を受けやすい銘柄が違ってきます。日経平均の場合は、値がさ株の影響大(輸出関連株・ハイテク関連株など)、TOPIXの場合は、時価総額の大きい株の影響大(内需関連株・大手銀行株など)となっています。
TOPIXについては、浮動株比率の導入で、ただ単に時価総額が大きいだけで影響大とは言えなくなっています。浮動株比率については以下を参考に。
まずは、固定株と浮動株についておさらいです。
 固定株と浮動株
<固定株>
発行株式のうち、親会社保有の子会社株など、市場に流通の可能性が低い(ほとんど無い)株のこと
<浮動株>
市場流通をする可能性の高い株のこと
浮動株指数導入については、まずはこの点を理解しておく必要があります。仮に企業が上場しても、発行している株式がすべて市場で取引されてはいないと、覚えておきましょう。
 何がどう変わったの?
<今まで>
株価×発行株式数 <<固定株+浮動株 市場に流通するかどうかの区分無く、発行株式はすべて反映
<変更後>
浮動株比率を反映 <<固定株を除いた浮動株の割合を反映
つまり、変更後は仮に同じ時価総額の会社であれば、より浮動株比率の高い銘柄の方が、TOPIXの占有割合が大きくなったということになります。子会社株や持ち合い株のように市場流通がない株数については、TOPIX指数に反映されないということですね。
 参考:導入日程
発行済株式数(上場株式数)ベースと浮動株数ベースについては、いきなり変更ではなく、市場への影響配慮から段階的に変更されました。
・第1回 平成17年10月末
・第2回 平成18年2月末
・第3回 平成18年6月末
現在は、すでに浮動株比率が採用されています。
 今までの問題
時価総額が大きい=TOPIXに占める割合も大きい こんな構図ができていました。
  • 時価総額が大きい
  • 市場流通株数が少ない
このような会社がTOPIX銘柄となった場合は、TOPIX連動運用投資家の買いで株価が上昇しやすい状況でした。時価総額が大きいという事は、TOPIXに占める割合も大きいという事です。ですので、TOPIX指数連動での運用をするのであれば、この会社の株式の買い需要が発生します。TOPIX指数に近い割合でファンドなどの運用しなければなりませんから、『TOPIXに占める割合も大きい』と、この時点で運用の組み込み銘柄に入れられるはずです。全銘柄組み入れの完全法はもちろんですが、サンプル法でもファンドの組み入れ銘柄となるでしょう。(完全法・サンプル法は、また別の機会に)
その買い需要だけでも大きいと思いますが、さらに『市場流通株数が少ない』となれば、その少ない株式を求めて買いが殺到しますので、株価が大きく上昇。また、一部昇格または上場で短期筋や個人投資家などの思惑買いも重なり、市場への影響も大きいという問題点が言われていました。
 問題点解消に浮動株指数の導入
浮動株指数を採用することで、
時価総額が大きい+浮動株が多い=TOPIXに占める割合も大きい
となり、時価総額が大きくても市場取引できる株数が少ない銘柄は、ウェートが下がることになりました。そのため、極端に値が吊り上がるという問題点は解消。需給面での問題(浮動株が少ないにも係わらず時価総額が大きい為、TOPIX組み入れ率を寄せるために少ない株数に多くの買いが発生してしまう事)から株価の乱高下の懸念も大きく後退しました。
※海外の指数などでも、この浮動株指数は採用されています。
 浮動株比率はずっと同じではありません
<浮動株比率の定期見直し>
1月、4月、7月、10月の第一営業日の午後4時以降
<臨時見直し>
適宜
上記のスケジュールで比率見直しが行われます。 できれば、この上記の日程も覚えておくといいかなと思います。定期見直しはイベントとなっていて注目度も高いです。該当日には関連ニュースも出ると思いますので、これから勉強していこうと思っている方は注目しておきましょう。
 調整係数
浮動株比率導入は需給の偏りを改善するものでしたが、こちらも同様の役割を果たすために設けられました。過去の売買状況から、時価総額と比較して流動性の低い銘柄は、浮動株比率に調整係数(0.75)をかけた数字をTOPIX反映時の浮動株比率が用いられます。調整係数の導入銘柄に該当になると、浮動株比率が下がりTOPIXでのシェアは現在より低下することになります。
調整係数の見直しは毎年行われます。
・調整係数の定期見直し
  ┣基準:2月末時点
  ┣公表日:4月第一営業日
  ┗実施日:4月最終営業日
※(3月1日から翌2月末までの間に)新規上場や昇格でTOPIX算出銘柄となった場合、4月の実施日までの間は調整係数を乗じる銘柄として扱われます。
調整係数の対象銘柄となれば、TOPIXウェートは低下しますが、反対に対象からはずれる銘柄もあるので、はずれれば0.75を乗じない、通常の浮動株比率でのウェイトに戻ることができます。公表日にはチェックしておきましょう。
新規採用、つまり一部昇格・一部上場ということになりますが、一般的にはTOPIX銘柄となることで買い需要の発生、先回り買い、また、一部上場ステータスでが好感されるなど、ほとんどの場合は買い材料となります。
ただし、TOPIXにインパクトの少ない銘柄、浮動株の低い銘柄などは上昇確率は少ないと思われます。TOPIXにインパクトない銘柄なら、新規採用でもほとんど買い需要が発生しませんし、浮動株の低い銘柄は浮動株比率採用でウェイトは落ちます。
また、インデックスファンドなどの購入日の思惑からの先回り買いも今までの株価の上昇要因でしたが、購入タイミングをずらしたり、TOPIX以外の指数採用ファンドの増加などから、以前のような加熱感はさらに緩和されていくと思います。
まずは、時価総額や浮動株比率などのチェックをしてみて、どの程度の買い需要が見込めるのかを予測してみましょう。ただ単に一部にという理由から買ったとしても、一部への上場銘柄を狙っている投資家は、事前に銘柄予測もしていますので、出遅れて買って利益を獲得できるかどうかは疑問です。
最後に、TOPIXを見ていると必ず出てくるのが『NT倍率』。このNT倍率というのは、日経平均株価÷TOPIXで算出される数値で、指数間の強さの比較数値ともいえます。NT倍率の変化を見ながら、物色されている銘柄を予測したり、このNT倍率のチャートを見ながら、切り替えし局面での銘柄乗り換えの検討などにも判断材料の一部として利用したりします。
 NT倍率が上昇
<状況>
日経平均株価の上昇率>TOPIXの上昇率
日経平均株価の下落率<TOPIXの下落率
 NT倍率が下落
<状況>
日経平均株価の上昇率<TOPIXの上昇率
日経平均株価の下落率>TOPIXの下落率
このページに上記されているTOPIXと日経平均株価の違いを見れば、どのようなセクターが物色されているか想像がつくと思います。NT倍率については、これだけで1ページ費やしてしまうので、詳細は改めて別ページにて。
覚える事も多いので、『簡単、かんたん』とは言えないけど、覚えていけば覚えていくほど面白くなっていくとも言えるのがTOPIXかも。TOPIXについてしっかりと解説しようと思ったら、本が1冊できてしまう程で、このページだけで分かることもTOPIXのほんの入り口の基礎の基礎でしかありません。でも、基礎の基礎だけでも、実際の取引に(現物のみの取引としても)役立つ事が多いので、ある程度株取引がわかるようになったら、TOPIXについて勉強をしてみる事をおすすめします。TOPIXを利用した裁定取引など書ききれないことも多いので、TOPIX中級編などで補足していきたいと思います。
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