はじめてのテクニカル分析 出来高相場トレンド節目を極める!
ノミでもわかる株入門
出来高分析と相場変化
 
『出来高が少なく株式相場は軟調』『出来高の多い価格帯であり、戻り売りが出やすい状況』など、出来高に絡めたニュースを見る機会は少なくありません。ここでは出来高とは何かから、トレンド変化時の出来高変化の傾向や傾向や課拡大出来高の読み方など、株式市場での『出来高』について解説していきます。
売買成立した株数を数字で表したものです。株数から、どの位取引が活発に行われたかがわかりますので、株式市場が活況かどうかの目安としても引き合いに出されます。
 出来高で見る株式市場の活況目安
出来高の活況目安は、だいたい2億と言われています。売買代金の活況目安は2兆円です。2005年の9月10月頃と比較してみると出来高が減少しているのがわかるかと思います。当時は連日活況と言われ株ブームとも言われていました。積極的に上値を追っていくような状況でしたから、ほとんどの人が比較的利益を取っていきやすい環境だったと言えます。現在は出来高も少なく積極的に上値を追う展開ではないので、独自の戦術も必要です。出来高活況の2億円を軸に、この数字と比較して少なくなればなるほど、その日の株式市況や関連ニュースなどで出来高が少ないと取り上げられルことになります。
 <補足>
SQ日には、通常時より出来高が多くなります。毎月のオプションSQに加え3ヶ月毎の先物・オプションが重なるメジャーSQ日には、特に出来高が多くなります。SQ日に2億を超えても、SQでの裁定解消取引を差し引けば出来高は少なかったという事もありますので、出来高が多い=活況と単純にはなりませんので覚えておきましょう。SQについては>初心者のためのSQ講座
 通常相場時の出来高変化
  • 上昇:出来高増加
  • 下落:出来高減少
通常であれば上記のように出来高は変化するといわれます。過去のチャートを見ても上昇を始めると出来高が増えてくるのがわかります。2003年4月30日に7603.76をつけてから、その後の上昇を追っていけば、その変化を見ることができると思います。また2005年はネット証券の講座開設も増加して取引も活発、上昇トレンドを確認して資金流入から上値を追う動きとなり、出来高も増えていきます。市場心理は強気だったと言えます。その後、年明けにはライブドアショックやその後の村上ファンド関連や米国市場の先行き不透明感からなどから、株式市場は調整、出来高もだんだんと細っていきました。ここ最近の動きを見ると、上昇時に出来高が少なく、下落した際には出来高が増える場面も多くなっています。通常の出来高変化からは反対の動きですので、市場心理が弱気に傾いているとも言えます。これは、上昇時には買っても上がるかどうかわからずに様子見・下落の際はもっと下がるかもしれないと売り急ぎ、そんな変化の表れと予測できます。
 市場心理が強気時の出来高変化
  • 上昇:出来高増加
  • 下落:出来高減少
 市場心理が弱気時の出来高変化
  • 上昇:出来高減少
  • 下落:出来高増加
強気時の際は相場の動きは予測しやすいため問題ありませんが、弱気の際は突然相場の状況が変わったり、チャートが役に立たなかったりするので注意が必要です。日足と出来高の変化から市場心理を読んで、下落の際の手仕舞いの準備もしておきましょう。
現在の株価が天井なのか大底なのかを判断する際も、出来高は判断材料として利用されます。長い下降トレンド後、急激な出来高の増加があった場合は、最後の売り物が出切ったと見て大底と判断。また、長期上昇を続けた後急激な出来高の増加があった場合には、ここを上値と判断する人が多く大きな売り物(カラ売り含む)が出てきて、上昇にはさらなるエネルギーが必要な状況。市場エネルギーが望めないなら、ここを天井と判断する場合がほとんどです。
このようなことから、下落を続けた後に出来高が急激に増えた場合は買い準備。上昇を続けた後に出来高が急激に増えた場合は高値警戒から売り準備をします。また、ずっと出来高が少なく株価もヨコヨコの場合は、出来高が徐々に増えてくれば上昇の兆候として見る場合もあります。
 <注意>
出来高が急激に増加しても、さらなる下落や上昇もあり得ますので、急激に変化したからと言ってすぐに大底・天井判断は危険です。その後の株価の変動状況を見て信頼度が高い底打ちなら買い出動、反対なら売り出動の方がリスクが低くなります。信頼度についてはトレンド転換やチャート形状などから判断しますが、超強気相場時や反対に超弱気相場時にはテクニカル分析でのシグナルは、あまり当てにならない点も覚えておきましょう。
出来高というと、1日の全体の出来高他1番注目されるところですが、それ以外にも価格帯別出来高というものがあります。価格帯別出来高とは、文字通り株価の価格帯ごとにどの位の出来高があったかを知ることが出来るものです。通常、価格帯別出来高の多いポイントは
  • 現在の株価より上にある場合:上値抵抗ライン
  • 現在の株価より下にある場合:下値支持ライン
該当価格帯での出来高が多いという事は、つまり取引が多く行われたという事になります。下値では押し目が入りやすく、上値では戻り売りや新規売りが入りやすいポイントとなります。売買するにあたり出来高の多い価格帯はチェックポイントとなります。
  • 出来高価格帯の多いポイントを上抜け>>新たな下値支持ポイント
  • 出来高価格帯の多いポイントを下抜け>>新たな上値抵抗ポイント
価格帯別出来高を別の方向から見てみましょう。今まで説明してきた価格帯が多いポイントというのは突破が難しいポイント、出来高が少ないポイントは上にも下にも動きやすいポイントと言えます。
図のような場合、1や2のような動きをしやすくなります。出来高が多い価格帯から低い価格帯へ動くというのもよく聞きますが、出来高の少ないところではそのときの相場の動きを止める事がないので、流れが多いところから少ないところへ向かいやすい状況からも、そのように言われる所以だと思います。価格帯別出来高については自分自身必ずチェックする部分です。

価格帯別出来高は期間が変われば当然変わってきます。日足・週足・月足はもちろん集計期間を買えれば変化します。ですので、期間を変えながらチェックする方法をおすすめします。証券会社のトレードツールなどでデフォルトの表示(初期設定のまま)だけ見ていてもあまり参考になりません。ですので、自分でいろいろ期間を変えてみましょう。私の場合の確認方法ですが、市場でのターニングポイントや事件などでのポイントを含めた期間、また信用の返済期日をポイントに6ヶ月で見る場合も多くあります。
株価の移動平均線は誰もが知っていると思いますが、出来高の平均線と言われても「何?」という人も多いのではないでしょうか。見方は簡単、株価移動平均線と変わりません。短期線が長期線を上抜いてくれば、上昇への期待大>>買いシグナル。下抜けた場合は下落懸念大>>売りシグナル。シグナルは少々遅れ気味ですが、実際のチャートで株価と比較してみれば「なるほど」という場面も多くありそうです。
余談ですが、出来高を利用したテクニカル分析でボリュームレシオというものがあります。興味のある方は調べてみてください。
ここ最近(2006/09/27現在)、株式市場の出来高は減少しています。これは、株取引参加者としてはあまり良いとは言えない状態です。株価が確実に地固めをしていくためには、新規買いを呼び込んだ出来高増加がないと難しく、出来高を伴わない上昇の場合は下落も早く相場全体が崩れる場合が多いからです。
また、思惑といえば、俗に言う仕手筋の介入でも出来高増加がポイントだとよく言われます。いつもはほとんど出来高のない銘柄がある日突然吹き上がる現象で、吹き上がりが終了すれば、元通り出来高のない状態に戻ります。このような株の場合は、出来高の推移は全く関係なくなります。吹き上がりの前に試し売買の為出来高増加の場面があるので、それを見て判断できるとも言われていますが、実際に判断しようと思っても難しいと言えます。吹き上がった時には、大口が買い集めた玉の売り抜け場面が作られているということをお忘れなく。便乗の際には注意して下さい。特にこの現象が起こる銘柄は、市場での流通株式数が少ない場合が多いので、飛びつき高値掴みは処分も困る事になります。初心者の方なら尚更、吹き値を掴まないようにしましょう。
出来高だけで相場予測はできませんが、私自身は非常に役に立つのでかなり注目して見ています。出来高に注目する事で、トレンド確認なども信頼度が上がりますし、大底や天井などの判断にも使えるので見ない日はないです。今まで確認した事の無かった方は、是非1度分析してみて下さい。意外に使えますし、ニュースチェックも楽になりますよ。
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